みなさん、はじめまして!
「早大ロシア・ソ連音楽愛好会」で会長を務めております、
早稲田大学政治経済学部のMasha(マーシャ)と申します。
普段は大学でミクロ・マクロ経済学などの近代経済学を学びつつ(一応まじめに授業を聞くようになりました!)、学外ではソ連音楽の底なしの魅力にどっぷり浸かる日々を送っています。
突然ですが、みなさんは「ソ連音楽」と聞いて、どんなメロディを思い浮かべますか?
あ、噂をすれば我が愛好会の“いわく付き”の居候たちが集まってきたようです。

……フッ、そんなもの決まっているだろう
突如始まる、赤と白の音楽論争
実は私の周りには、ちょっと変わった「居候」たちがいます。
ひとりはミーシャ。見た目は半人半獣、思想はバリバリのボリシェヴィキ革命家という謎の存在です。普段はプロレタリアートの解放を声高に叫んでいますが、コンビニのスイーツを前にすると思想が一瞬ぶれる(「これは……民衆のための糖分補給だ」と毎回言い訳する)、なんとも憎めない同志です。
もうひとりはプリンセス。帝政ロシアの貴族の生き残りで、革命を逃れてどうにか日本に流れ着いた(らしい)。言葉の端々に高貴さと皮肉が滲みますが、現代日本の文化にはけっこう順応しています。ミーシャとは犬猿の仲です。
この2人に「ソ連音楽といえば?」と振ると・・・。

ロシア・ソ連音楽といえば、我ら赤軍が誇る最高の賛歌『ソ連国歌』や、民衆に愛された『カチューシャ』に決まっている。
聴くだけでプロレタリアートの血が滾り、労働の疲れ(※主に近代経済学のテスト)も吹き飛ぶというものだ!

お黙りなさい。相変わらず野蛮な爆音ばかり好んで耳が痛くなりますわ。
ソ連の知性と文明の真髄といえば、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、あるいはハチャトゥリアンといった、気高く洗練されたクラシック音楽ですの。
あなたのような労働者階級には、この美のパトスは理解できなくてよ

なんだと?ショスタコーヴィチの交響曲第5番のフィナーレは、お前たちブルジョワジーへの鉄槌の響きだぞ!
――はいはい、2人ともそこまでにしてください!
実はそれだけじゃない!日本でおなじみの「あの名曲」も
彼らの言う通り、地鳴りのような男声合唱の軍歌や、歴史の荒波を生き抜いた重厚なクラシックはソ連音楽の大きな魅力です。
しかし、このサイト(愛好会)がみなさんに声を大にしてお伝えしたいのは、「ソ連には、びっくりするほどお洒落で切ないポップス(歌謡曲)がたくさんある!」ということです。
たとえば、日本でも加藤登紀子さんの歌唱などで時代を超えて愛されている名曲『百万本のバラ』。実はこの曲、知れば知るほど面白い「ソ連ならでは」の数奇な運命を辿って生まれたポップスなんです。
せっかくなので、この曲の驚きの歴史を簡単にご紹介しましょう。
- 実は「バラ」の歌ではなかった?
この曲はもともと、旧ソ連のラトビアで生まれました。当時の原曲はなんと恋愛の歌ではなく、「大国に翻弄される小国ラトビアの悲劇や苦悩」を暗示する、切なくも重い子守唄だったのです。 - ロシアでの運命的な“書き換え”
その後、ロシアの作詞家によって歌詞がロマンチックな恋愛の歌へと大胆に書き換えられ、私たちがよく知る『百万本のバラ』として生まれ変わりました。 - 切なすぎる元ネタ(実話)
ちなみに、この歌詞のモチーフになったのは、ジョージアの画家ニコ・ピロスマニの実話です。彼がフランスからやってきた女優に熱狂的な恋をし、自分の家や絵をすべて売り払って、彼女のホテルの前の広場を文字通り「百万本のバラ」で埋め尽くしたという、美しくも切ない伝説がベースになっています。 - ソ連の歌姫による大ヒット
この新しく生まれ変わった歌を、ソ連を代表する伝説の国民的歌手アーラ・プガチョワが圧倒的な表現力で歌い上げたことで、ソ連全土、そして国境を越えて日本にまで届くメガヒット曲となりました。

まぁ……自分の財産をすべて投げ打って広場をバラで埋め尽くすなんて、なんて情熱的で気高い画家かしら。これぞ真のロマン主義、美の極みですわ……!(うっとり)

おい待て。感動しているところ悪いが、家まで売り払ってバラを買うのは、理性なき過剰消費だぞ。
――それに、もとはラトビアの苦悩を歌った詩が、ソ連の巨大な文化システムに回収されて大衆向けの恋愛ソングとして作り変えられた。民族の悲しみが体制の娯楽に上書きされたわけだ。
プガチョワの歌唱力は……まあ、認めざるを得ないが

…珍しくまともなことを言いましたわね。でも無粋には変わりないわ。少しは芸術のパトスを感じなさい!
――はいはい、そこまでにしてくださいね。
このサイトで発信していくこと
当愛好会では、そんな「知る人ぞ知るソ連ポップスの世界」から、歴史の血が滲む「軍歌・ロマンス」まで、幅広くみなさんにご紹介していきます。
📻 ソ連歌謡曲・ポップス(担当:ぺすにゃん)
ソ連の洗練されたポップスやモダンな歌謡曲は、ミーシャとプリンセスの飼い猫、「ぺすにゃん」がゆる〜くお洒落にご紹介します。

ぺすにゃんだにゃん!よろしくにゃん!
😾👑 帝政末期の芸術歌謡&ソ連のプロパガンダ曲(担当:ミーシャ&プリンセス)
激動の歴史背景が絡むディープな楽曲は、ミーシャとプリンセスの2人が、右から左から、時に激しい(?)論争を交えながら泥臭く解説します。

よろしくな

よろしくですわ
「資本主義の甘い罠(コンビニスイーツ)に気づけばいつも手が伸びている」ミーシャと、亡命生活をなんだかんだ楽しんでいるプリンセスと一緒に、めくるめくソ連音楽の沼に飛び込んでみませんか?
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早大ロシア・ソ連音楽愛好会 会長:Masha

